【この記事でわかること】
- 図工室・理科室のイスに板がついている理由
- 理科室のイスに背もたれがない理由

気になったので調べてみました
小中学校の図工室・理科室のイスの側面には、なぜか板がついていることが多いです。
こんな感じの板です。
正式な呼び方は「角椅子」というそうです。見たままですね。
どう考えても座りづらいのに、なぜこんな板がついているのでしょうか。
当時はあえて板の方に座って板を叩いたりしていましたが、そんなためにつけているはずがありません。
理科室のイスに、何故こんな板をつける必要があるのか、気になったので調べてみました。
図工室・理科室のイスに板がついている理由

ノコギリを使うときのため?
図工室・理科室のイスに板がついている理由は「ノコギリを使うときのため」らしいです。
ノコギリを使う時、イスを横にすれば板の上で物をきることができるからだそうです。

なるほどなー・・・って、いやいや!
理科の実験でノコギリなんて使わないでしょ!!!
一瞬、納得しかけたのですが、これはどう考えても図工室に置いてある理由です。
理科室にも同じイスが置いてある理由としてノコギリの台にする、というのはちょっと考えづらいです。

小中学校の理科の実験で、イスを横にしてノコギリを使うことはまず無いのではないでしょうか・・・。
理科で工作することもあるかもしれないけど、ノコギリは使わないと思います
立って実験するときの作業台にするため

理科室に置いてある理由としては、立って実験するときに机の上に横向きに置いて作業台にするという理由もあるそうです。
こちらの理由は一理あると思います。
ただ、理科の実験は薬品やガラス器具を使うので、わざわざ一段高くして作業するのは危険です。
立って実験するのは良いですが、そのために作業台を高くするのは絶対にやめましょう。
※作業台から器具を落とす危険、落とした時に薬品が飛び散る危険が増えます。

ちなみに、立って実験するのは正しいことです。
もしものときにサッと逃げられますので。
机の下に完全にしまえる小学生向けのイスの選択肢が少ないから

理科室と図工室で同じイスを使っている理由を考えましたが、おそらく、学校で使えるイスの選択肢が少なかったことも一因だと思います。
小中学生でも落ち着いて座っていられるように、学校の授業の椅子には基本的にキャスターがありません。
また、安全のことを考えて、理科室の椅子は背もたれがないものが使用されます。
昔は学校の備品は多くのバリエーションがなかったでしょうから、これらの条件に当てはまる椅子が少なく、理科室と図工室で同じ角椅子を使うのが合理的だったのではないでしょうか。

ちなみに、板付きの角椅子は、大学や企業の研究室では使われません。
板付きの角椅子は小・中学校の理科室に特有のものだと思います。
(補足)理科室のイスに背もたれがない理由

余談になりますが、以前にテレビ番組で、理科室のイスに背もたれがない理由は「もしものときにさっと逃げられるようにするため」と説明されていました。
これはあながち間違いとは言い切れませんが、これだと少し言葉不足です。
理科室のイスに背もたれがない理由は「イスを机の下に完全にしまい、逃げるときの邪魔にならないようにするため」というのが正しいです。
「もしもの時にさっと逃げられる」だけだど、実験を立って行う理由になってしまいます。
座っていたら、背もたれがあってもなくても、さっと動けないですからね。
立って実験を行う場合、逃げるときの邪魔にならないように、椅子は机の下に完全にしまっておきます。
背もたれがあると机の下に完全にしまえないので、理科室では背もたれがない椅子が使われるのです。
普段の教室で使っている椅子には背もたれがあるため、机の下に完全にしまえないため、理科室では使われません。

小中学校だと、椅子を机の上にあげて掃除しやすくする目的もあるかもしれませんね。
まとめ
以上、図工室・理科室で板付きのイスが使われている理由をまとめると
- (図工室)ノコギリで物を切るときの台にするため
(理科室)立って実験するときの作業台にするため - 学校で使える椅子の選択肢が多くなかったから
というあたりになると思います。
余談ですが、理科室のイスに背もたれがない理由は
イスを机の下に完全にしまい、逃げるときの邪魔にならないようにするため
が正しいです。
テレビで紹介されていた「さっと逃げられるようにするため」もあながち間違いではありませんが、これだけだと立って実験する理由になってしまいます。
安全のために、理科の実験は必ず立って行いましょう。
ちなみに、角椅子は個人でも買えますが、意外に高いです。
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