こんにちは。シナプスたけだです。
適応障害を抱えながら、労働、節約、投資でFIREを目指しています。
労働組合の中央組織・連合は来年の春闘の賃上げ目標を「5%以上」とするそうです。
24年春闘の基本構想きょう公表、賃上げ目標「5%以上」の報道-連合 https://t.co/7fHPkdazHX
— ブルームバーグニュース (@BloombergJapan) October 19, 2023
5%の賃上げが叶えば、それは労働者にとって素晴らしいことです。
仕事内容が同じなら、もらえる金額が多いに越したことはありません。
ただ、日本において5%の賃上げが実現したところで手取り額の増加は微々たるもので、賃上げに我々の生活を改善するだけの力はないと思います。
毎月の給料からは各種税金と社会保険料が天引きされています。
ざっくりですが、大半の人は住民税10%、所得税が5~20%、社会保険料14%くらいが給料額面から差し引かれて手取りを得ているはずです。
昇給分にも同様の税率が掛かるため、5%賃上げされても手取が増えるのは2~3%程度になります。
2021年の平均年収443万円であることを考えると、年間で10万円ちょっとで、賞与も加味すれば、月に増える手取りは7千円~8千円程度でしょうか。
人によっては介護保険料や労働組合費なども割合で徴収されるので、もっと減ることもザラです。
最近の物価上昇率は前年比3%を超えていますから、5%程度の賃上げでは手取りがインフレに負けてしまいます。
なお、社会保険料は会社と折半のため、労働者の社会保険料負担が増えると、会社負担もそれと同じ額だけ増えます。
つまり、5%賃上げを実現するために企業側は実質5.7%の人件費負担増を強いられるのです。
会社負担は5.7%も増えているのに、私たちの手取りは実質2~3%しか増えないのですから、国のピンハネ率は異常です。
会社員の昇給分の約半分を税収と社会保険料として確実に回収できるのですから、こんなに効率のいい金づるはありません。
その点、投資の売買益や配当金に対する税金は良心的です。
どんなに稼いでも税率は20.315%ですし、特定口座で分離課税にしておけば社会保険料も増えません。
また、増配率についても賃上げ率より高いことが少なくありません。
例えば三菱商事の2022年度は1株あたり180円でしたが、2023年度は200円で約11%の増配が予定されています。
私のポートフォリオ全体でみても、平均して7~8%程度は昨年より増配しています。
賃上げ率よりも配当金の成長率の方が明らかに高いです。
こうした計算を真面目にするほど、労働者は本当に恵まれていないと感じます。
FIREを達成するには給料が高い方が有利であることは間違いありませんが、給料アップのために高評価を得る努力や自己投資には虚しさを覚えます。
私には給料よりも配当収入を伸ばす努力の方が合理的に思えてなりません。
ここ最近体調を崩して仕事を休んでいましたが、来週から仕事に復帰することになりました。
休んでいる間はのんびり過ごせましたが、そもそも労働で心身を壊して休むほど馬鹿らしいことはないと感じました。
今の会社の環境も、日本の税制や社会保障制度も、私の労働意欲を儚く削るだけです。
私にとって会社はあくまでFIRE達成への踏み台と割り切り、最低限の労力で給料を得て、コツコツ投資に回し、配当金を育てていこうと思います。
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